シアル酸認識受容体であるSiglec5と14が水虫の原因となる白癬菌トリコフィトン属を認識することを見出した。白癬菌はSiglec5と14を介して宿主免疫応答に干渉することが分かった。驚いたことに白癬菌におけるリガンドはシアル酸ではなく、トリアシルグリセロールとアルカンであった。さらに、Siglec5と14は他にも種々の脂質分子を認識することが明らかとなり、特に強いリガンドとしてカルジオリピンと5-PAHSAを見出した。これらの脂質分子の認識にはSiglec5と14のN末に存在する疎水性配列が重要であった。
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