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2019 年度 研究成果報告書

死細胞DNA分解システムの全容と、cfDNA生成メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08891
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 免疫学
研究機関東京理科大学

研究代表者

水田 龍信  東京理科大学, 研究推進機構生命医科学研究所, 教授 (50297628)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードDNase γ / DNase1L3 / CAD / ネクローシス / アポトーシス / cfDNA / NETS / liquide biopsy
研究成果の概要

循環血液中にはCell-free DNA(cfDNA)とよばれるDNAが存在し、腫瘍診断のためのバイオマーカーとして注目されている。我々は、cfDNA の生成に2つのDNA切断酵素、すなわちDNaseγ(別名DNase1L3)とCADが関与することを予想し、それぞれの遺伝子欠損マウスに、アセトアミノフェンあるいは抗Fas抗体を投与し、肝細胞ネクローシスまたはアポトーシスを誘導した。 その結果(i)ネクローシスの際にcfDNAを生成するDNA切断酵素はDNaseγであり、(ii)アポトーシスの際には、CADおよびDNaseγの両方がcfDNAの生成に関与することが明らかになった。

自由記述の分野

医歯薬

研究成果の学術的意義や社会的意義

2つのDNA切断酵素CADおよびDNaseγがcfDNA の生成に関与することが明らかになったことより、酵素の特異性をふまえたcfDNAの評価ならびに精製プロトコールの作製に寄与するものと期待される。また、DNaseγが血流中に漏出したDNAを最初に分解する酵素であることが明らかになったことより、DNAを骨格として形成された血栓の治療に有効であること、またそのような血栓を足場として広がるがん細胞の転移の抑制にも応用できる可能性が示唆された。

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公開日: 2021-02-19  

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