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2019 年度 研究成果報告書

新規ユビキチン化酵素複合体Nqo1-PDLIM2による自然免疫応答制御機構

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08896
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 免疫学
研究機関国立研究開発法人国立国際医療研究センター

研究代表者

木村 彰宏  国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 室長 (20533318)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードNQO1 / LPS / IL-6 / PDLIM2 / 自然免疫
研究成果の概要

NQO1は抗酸化酵素の一つとして知られている。NQO1欠損マクロファージではLPS誘導性IL-6産生が特異的に高くなることが判明していた。このことはNQO1が自然免疫応答において誘導されるサイトカインの中でIL-6のみを選択的に制御していることを示しており、今回われわれはそのメカニズムの詳細を明らかにした。IkBzはLPS誘導性IL-6産生におけるマスターレギュレーターである。NQO1はIkBzとPDLIM2の結合の橋渡し役として機能しており、その結果、NQO1がIkBzのユビキチン依存的分解を促進し、IL-6産生を選択的に抑制していることが明らかになった。

自由記述の分野

免疫

研究成果の学術的意義や社会的意義

敗血症は細菌やウィルスなどの感染症により、全身に炎症が拡がり、進行すると多臓器不全や敗血症ショックといった重篤な病態に陥る。現在、世界で年間2,000万人以上もの人が新たに発症しており、その中のかなりの割合の人が敗血症で亡くなっているとされている。この敗血症を誘発する最初のきっかけとなるのが、TLRと呼ばれる受容体からのシグナル伝達とされている。ところが、TLRシグナルが過剰に伝達されると、IL-6などのサイトカインが多量に産生され敗血症ショックとなる。そのため、TLRシグナルからのIL-6産生制御機構の解明は、敗血症ショックの発症機序の解明やその治療法の確立において非常に重要であるといえる。

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公開日: 2021-02-19  

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