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2018 年度 実施状況報告書

ニューロフィードバックの倫理―医工連携の研究倫理と社会的受容性

研究課題

研究課題/領域番号 17K08905
研究機関東京大学

研究代表者

中澤 栄輔  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (90554428)

研究分担者 瀧本 禎之  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (00396699)
立花 幸司  熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (30707336)
山本 圭一郎  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (50633591)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード脳神経倫理 / ニューロフィードバック / バイオエシックス / 生命倫理
研究実績の概要

本研究計画は4つの目標(1)ニューロフィードバックの開発状況の調査、(2)2つの軸に沿ってニューロフィードバックの倫理的課題を整理、(3)ニューロフィードバックの社会的受容性に関する調査、(4)ニューロフィードバック研究の倫理指針案を提言、以上を掲げ、調査研究、理論研究を実施している。目標(1)ニューロフィードバックの開発状況の調査を先行して実施し、文献研究および聞き取り調査の成果をデバイス軸による分析、レベル軸による分析に活用する(目標(2))。デバイス軸による分析、レベル軸による分析は、十分な倫理的、哲学的文献調査をて、理論的検討を行う。同時に、社会受容性の調査に関してはそれまでの文献研究を背景に、調査会社を用いた量的な調査を実施する(目標(3))。以上を取りまとめ、倫理ガイドを提示することにする目標(4))。
平成30年度は平成29年度に引き続き、上半期よりニューロフィードバックの開発状況と可能性に関する文献調査を実施した。それを通して、平成29年度に行った文献調査の補足を実施した。その結果、ニューロフィードバックは発達障害やうつ病、統合失調症といった精神疾患の治療としても有望であると同時に、顔の選好などに介入しうることが明らかとなった。また、その成果に応じて、ニューロフィードバック研究に従事する研究者へのインタビューの準備を練り上げ、質的調査のインタビューガイドを改定した。引き続き、ニューロフィードバックの社会的受容性に関する項目を重点的に調査をするインタビューガイドが妥当と結論づけた。【目標1】【目標3】
また、下半期より、デバイス軸の分析、および、レベル軸の分析のための、文献調査をもとに、量的調査のデザインを行った【目標3】。平成31年度には量的調査を実施して倫理ガイドを提示することを目指す。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成30年度に計画した事項については、概ね達成されていると考えられる。

今後の研究の推進方策

平成31年度は、平成30年度に引き続き、ニューロフィードバックの開発状況と可能性に関する文献調査を継続的に実施することが必要である。ニューロフィードバック研究に従事する研究者へのインタビューを実施すし、提言の取りまとめに資する。【目標1】【目標4】
また、デバイス軸の分析、および、レベル軸の分析については、これまでの文献調査を踏まえ、理論的検討を実施する。【目標2】
さらに、引き続き社会受容性調査のための文献研究を実施し、必要に応じて質問紙調査を実施し、ニューロフィードバック技術の社会的受容性について提言を練り上げる。【目標3】【目標4】

次年度使用額が生じた理由

予定していた消耗品の調達が遅れてしまい、2196円の残額が発生しました。平成31年度初頭に執行したいと思います。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Neuroethical Issues of the Brain/MINDS Project of Japan2019

    • 著者名/発表者名
      Sadato Norihiro、Morita Kentaro、Kasai Kiyoto、Fukushi Tamami、Nakamura Katsuki、Nakazawa Eisuke、Okano Hideyuki、Okabe Shigeo
    • 雑誌名

      Neuron

      巻: 101 ページ: 385~389

    • DOI

      https://doi.org/10.1016/j.neuron.2019.01.006

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Neuroethics Questions to Guide Ethical Research in the International Brain Initiatives2018

    • 著者名/発表者名
      Rommelfanger KS, Jeong SJ, Ema A, Fukushi T, Kasai K, Ramos KM, Salles A, Singh I, Amadio J, Bi GQ, Boshears PF, Carter A, Devor A, Doya K, Garden H, Illes J, Johnson LSM, Jorgenson L, Jun BO, Lee I, Michie P, Miyakawa T, Nakazawa E, etal.
    • 雑誌名

      Neuron

      巻: 100 ページ: 19~36

    • DOI

      10.1016/j.neuron.2018.09.021

    • 査読あり / 国際共著

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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