研究課題
本研究計画は4つの目標(1)ニューロフィードバックの開発状況の調査、(2)2つの軸に沿ってニューロフィードバックの倫理的課題を整理、(3)ニューロフィードバックの社会的受容性に関する調査、(4)ニューロフィードバック研究の倫理指針案を提言、以上を掲げ、調査研究、理論研究を実施している。目標(1)ニューロフィードバックの開発状況の調査を先行して実施し、文献研究および聞き取り調査の成果をデバイス軸による分析、レベル軸による分析に活用する(目標(2))。デバイス軸による分析、レベル軸による分析は、十分な倫理的、哲学的文献調査をて、理論的検討を行う。同時に、社会受容性の調査に関してはそれまでの文献研究を背景に、調査会社を用いた量的な調査を実施する(目標(3))。以上を取りまとめ、倫理ガイドを提示することにする目標(4))。平成30年度は平成29年度に引き続き、上半期よりニューロフィードバックの開発状況と可能性に関する文献調査を実施した。それを通して、平成29年度に行った文献調査の補足を実施した。その結果、ニューロフィードバックは発達障害やうつ病、統合失調症といった精神疾患の治療としても有望であると同時に、顔の選好などに介入しうることが明らかとなった。また、その成果に応じて、ニューロフィードバック研究に従事する研究者へのインタビューの準備を練り上げ、質的調査のインタビューガイドを改定した。引き続き、ニューロフィードバックの社会的受容性に関する項目を重点的に調査をするインタビューガイドが妥当と結論づけた。【目標1】【目標3】また、下半期より、デバイス軸の分析、および、レベル軸の分析のための、文献調査をもとに、量的調査のデザインを行った【目標3】。平成31年度には量的調査を実施して倫理ガイドを提示することを目指す。
2: おおむね順調に進展している
平成30年度に計画した事項については、概ね達成されていると考えられる。
平成31年度は、平成30年度に引き続き、ニューロフィードバックの開発状況と可能性に関する文献調査を継続的に実施することが必要である。ニューロフィードバック研究に従事する研究者へのインタビューを実施すし、提言の取りまとめに資する。【目標1】【目標4】また、デバイス軸の分析、および、レベル軸の分析については、これまでの文献調査を踏まえ、理論的検討を実施する。【目標2】さらに、引き続き社会受容性調査のための文献研究を実施し、必要に応じて質問紙調査を実施し、ニューロフィードバック技術の社会的受容性について提言を練り上げる。【目標3】【目標4】
予定していた消耗品の調達が遅れてしまい、2196円の残額が発生しました。平成31年度初頭に執行したいと思います。
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Neuron
巻: 101 ページ: 385~389
https://doi.org/10.1016/j.neuron.2019.01.006
巻: 100 ページ: 19~36
10.1016/j.neuron.2018.09.021