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2020 年度 実施状況報告書

医学生・医療人のためのソーシャルメディア利用に関する教育プログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K08921
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

諸井 陽子  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (20443872)

研究分担者 石川 和信  福島学院大学, 未登録, 特任教授 (80222959)
小林 元  国際医療福祉大学, 医学部, 講師 (20423791)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワードソーシャルメディア / SNS / プロフェッショナリズム / 医療系学生 / 医療人 / 倫理教育 / チェックリスト / モラルハザード
研究実績の概要

近年、若者によるソーシャルメディア上でのモラルハザード(倫理観の欠如)による問題が頻発しており、医療人による不適切な行為も発生している。これらの多くは学びの場の外で発生しているため、教員は問題を把握し難い。社会的な責務や倫理観に対して自覚を欠く医学生や医師が増加していること、利用者のソーシャルメディアの特性への理解の欠如等が考えられるが明らかにはなっていない。そこで、医学生を含む医療人がソーシャルメディア上でのモラルハザード問題の発生に及ぼす要因を明らかにし、問題の発生を防止するための教育プログラムを開発する目的で研究を開始した。
本研究では、既に収集した医学生を含む医療人がインターネットを介して発信した倫理観の欠如によると考えられる問題の事例をカテゴリー化する中で、ソーシャルメディアの特性である公開範囲の設定、本人が削除しても他人により複製・公開される等への理解の欠如が示唆されることを明らかにし、医療人教育に特化したソーシャルメディア利用に関するチェックリストの作成を行った。
今年度は、効果的な教育活用に向けて、医学生、研修医、看護学生、準医療系学生を対象にアンケート調査を実施した。調査内容は、国内で発生した事例を基に作成したSNS上での問題行動に関する認識、および、倫理的な問題の経験の有無とその内容で、質問紙もしくはWebアンケートサイトにて匿名で回答を求めた。調査内容の集計・解析を実施し、学術雑誌への論文投稿を準備している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

新型コロナウイルス感染症の影響により、対面でのアンケート調査実施が困難であったが、インターネットを用いたWebアンケート調査を併用して調査を実施することができた。また、これまでの研究成果を、学術論文および学会発表、医学新聞への寄稿等により公表できたことから、おおむね順調に進展していると考える。

今後の研究の推進方策

研究最終年度となるため、これまでの研究成果をまとめ複数の学会での公表、および、学術論文の執筆と投稿を予定している。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染対策のため、調査方法を聞き取り調査からアンケート調査へと修正した。このことにより調査のための会場使用料、謝金、交通費等が不要となったこと、および、成果公表のための学術集会が誌上報告やウェビナーでのオンライン発表となったため旅費が不要となったことから、次年度使用額が生じた。繰越金は、成果公表のための論文投稿料、英文校正費、および学会参加費等に使用する計画である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] モラルハザード事例調査に基づく医療系学生と医療人のためのソーシャルメディア利用チェックリストの開発2020

    • 著者名/発表者名
      諸井陽子、小林元、菅原亜紀子、石川和信
    • 雑誌名

      医学教育

      巻: 51 ページ: 401-404

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 福島県立医科大学スキルラボ・きぼう棟の開設とアウトカム基盤型教育への貢献2020

    • 著者名/発表者名
      諸井陽子、色摩(亀岡)弥生、大谷晃司
    • 雑誌名

      福島医学雑誌

      巻: 70 ページ: 195-201

    • 査読あり
  • [学会発表] タトゥシールを用いた身体診察模擬患者へのムラージュ2020

    • 著者名/発表者名
      諸井陽子、色摩弥生、坂本信雄、安田恵、安井清孝、青木俊太郎、末永博紀、唐尊一、Maham Stanyon、大谷晃司
    • 学会等名
      第52回日本医学教育学会大会
  • [学会発表] 身体診察模擬患者に貼付する傷跡シールの作成と活用の試み2020

    • 著者名/発表者名
      諸井陽子、色摩弥生、坂本信雄、安田恵、安井清孝、青木俊太郎、末永博紀、唐尊一、Maham Stanyon、大谷晃司
    • 学会等名
      第16回東北シミュレーション医学医療教育研究会大会

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公開日: 2021-12-27  

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