研究課題/領域番号 |
17K08948
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用薬理学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
小田切 圭一 浜松医科大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (70529213)
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研究分担者 |
田中 紫茉子 静岡県立大学, 薬学部, 助教 (10559925)
神谷 千明 浜松医科大学, 医学部附属病院, 医員 (30792692)
渡邉 裕司 浜松医科大学, 医学部, 理事 (50262803)
袴田 晃央 浜松医科大学, 医学部, 助教 (60788280)
内田 信也 静岡県立大学, 薬学部, 准教授 (80372522)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 液体クロマトグラフィー質量分析法 / HPLC / 肺高血圧症 / 薬物濃度 / 治療薬物モニタリング |
研究成果の概要 |
新規肺高血圧治療薬であるセレキシパグの治療的薬物モニタリング(TDM)を実用化するために、セレキシパグおよび活性代謝産物MRE-269(ACT-333679)の血中濃度測定系を確立した。1例の患者においてTDMを実施し、ノンアドヒアランスを確認した。さらに健常ボランティアを対象にクロピドグレルとセレキシパグの薬物相互作用試験を実施し、クロピドグレルの併用によりMRE-269(ACT-333679)のAUC0-∞が2.17倍に増加することと、クロピドグレル中止後1日で薬物相互作用は減弱することを示した。
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自由記述の分野 |
臨床薬理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で確立されたセレキシパグの薬物濃度測定手法は、本研究で示したようにTDMへの応用が可能である。さらにクロビドグレルとの薬物相互作用で得られた結果は、今後の添付文書の見直しにもつながりうる重要な知見である。 また、現状では小児における肺高血圧治療薬の投与量と薬物濃度、薬力学の検討は十分ではなく、エンドセリン受容体拮抗薬やホスホジエステラーゼ5阻害薬では、ガイドラインの推奨用量では血中濃度が十分に得られていないことも示唆されている。セレキシパグの血中濃度測定手法を、小児の母集団薬物動態/薬力学解析などにも応用することで、推奨薬物投与量などの設定などにも有用である。
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