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2019 年度 研究成果報告書

免疫チェックポイント阻害薬治療を最適化するためのHLAを含むバイオーカー探索

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08952
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 応用薬理学
研究機関神戸大学

研究代表者

南 博信  神戸大学, 医学研究科, 教授 (60450574)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード腫瘍内科学 / 免疫チェックポイント阻害 / HLA / 免疫関連有害事象 / 臨床薬理学
研究成果の概要

免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連有害事象(irAE)とHLAの関連を解析した。2018年2月より2020年2月までに、頭頚部癌、胃癌、悪性黒色腫などのがん患者69例で、免疫テェックポイント阻害薬を初回使用しHLAを解析した。5例で抗PD-1抗体と抗CTLA-4抗体を併用した。
irAEは、甲状腺機能低下症、劇症1型糖尿病、副腎不全、皮膚障害、間質性肺炎、腸炎、肝炎などが見られ、抗PD-1抗体薬単独ではirAEは21%にみられたのに対し、抗PD-1抗体と抗CTLA-4抗体の併用では80%に見られた。HLAとの関連解析において統計学的に優位にirAEの発症と関連するHLAを同定した。

自由記述の分野

臨床腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究において、抗PD-1抗体薬単独では免疫関連有害事象は21%にみられたのに対し、抗PD-1抗体と抗CTLA-4抗体の併用では80%に見られた。これは抗PD-1抗体の単独と抗CTLA-4抗体との併用では免疫関連有害事象に差があることを確認したもので、今後の治療選択の際に参考になる。また、今回、新たに免疫関連有害事象の発症と関連するHLAを同定したことは、さらに研究を発展させることにより、治療前にHLAを検査し免疫関連有害事象の発症リスクを予測し治療法の選択に活用する個別化治療の開発につながる。

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公開日: 2021-02-19  

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