免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連有害事象(irAE)とHLAの関連を解析した。2018年2月より2020年2月までに、頭頚部癌、胃癌、悪性黒色腫などのがん患者69例で、免疫テェックポイント阻害薬を初回使用しHLAを解析した。5例で抗PD-1抗体と抗CTLA-4抗体を併用した。 irAEは、甲状腺機能低下症、劇症1型糖尿病、副腎不全、皮膚障害、間質性肺炎、腸炎、肝炎などが見られ、抗PD-1抗体薬単独ではirAEは21%にみられたのに対し、抗PD-1抗体と抗CTLA-4抗体の併用では80%に見られた。HLAとの関連解析において統計学的に優位にirAEの発症と関連するHLAを同定した。
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