今後の研究の推進方策 |
線維化誘導モデルなどの組織障害モデルを作製し,1PHD阻害剤を用いたHIFシグナルの活性化による組織の線維化の抑制および血管新生の促進効果について, その分子機序を明らかにする。線維化関連細胞および血管形成関連細胞の各細胞群におけるHIFシグナルの活性化に伴う変化を解析する。また,線維化組織の中 心的細胞群である線維芽細胞と血管形成の中心的役割を果たす血管内皮細胞に焦点を当てて,それら細胞群間の相互作用についても明らかにする。また,2線維 化および血管新生に関する分子群のうち,HIFの活性化によって発現および活性が大きく改善される分子群を抽出し,線維化の抑制および血管新生の促進の主要 制御候補因子群として抽出する。そして,3線維化および血管新生の機能的スクリーニングシステムを確立して,候補因子群から機能性分子を同定することによ り,組織リモデリングの機能性改善に向けた新規治療方針の提案を目指す。
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