研究課題/領域番号 |
17K08968
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
山岸 昌一 久留米大学, 医学部, 教授 (40281026)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | PEDF / ラミニン受容体 / アプタマー |
研究実績の概要 |
PEDFのラミニン受容体結合ドメイン(LR205-229)を含む可溶型ラミニン受容体蛋白質を精製し、SELEX法により、SELEX法によりアプタマーの作製をおこなった。 得られた候補 DNAアプタマーを発現ベクターへ導入し、クローン化して配列を決定した後、化学合成し、QCM 水晶発振子マイクロバランスや表面プラズモン共鳴法などにより、当該アプタマーとラミニン受容体蛋白との結合特異性の確認を検討した。 50個程からなる候補アプタマーの中から、機能性アプタマーを絞り込み、その塩基配列を決定してい く。具体的には、10 micro g/mlのGLAPに内皮細胞を4-24時間暴露させ、PEDF様抗酸化・抗炎症作用を持つラミニン受容体アプタマー(アゴニストアプタマー)を絞り込み、GLAPによる酸化ストレス産生(DCFDA法、DHE法などで計測)、NF-kappaBの活性化(ルシフェラーゼ活性や活性型p65の免疫染色法などで計測)、MCP-1遺伝子の発現誘導(RT-PCR法で検討)などを完全に抑え得るか、検討をおこなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
PEDF様の機能を有するアプタマーが得られていないため。
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今後の研究の推進方策 |
機能的ラミニン受容体アプタマーが今回作製したクローンの中に含まれなかったため、再度、今回得られた残りのアプタマー候補からアプタマーを化学合成し、ラミニン受容体を介した抗酸化・抗炎症作用を持つクローンの絞り込みをおこなう。
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次年度使用額が生じた理由 |
アプタマーの合成と機能の確認後に、再度アプタマーの絞り込みを検討することになったため、動物実験に必要な試薬、消耗品費の一部が必要なくなったため。
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