本研究は、糖尿病性腎症/糖尿病性腎臓病における末期腎不全の代替エンドポイント、組織機能連関と予後、生体サンプルにおけるアミノ酸光学異性体測定の意義を検討した。顕性アルブミン尿例における1~2年間で30%以上の推算糸球体濾過量低下は、透析導入リスクの増加と関連していた(Clin Exp Nephrol 2018;22:377-387)。高血圧の予後への影響に腎の細動脈内膜肥厚(J Diabetes Investig 2019;10:1041-1049)、ヘモグロビン低値の予後への影響に間質線維化・尿細管萎縮が関連していた。さらに、生体サンプルにおけるアミノ酸光学異性測定の臨床的意義が示された。
|