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2018 年度 実施状況報告書

一般住民において、レジスチン遺伝子多型が耐糖能異常に及ぼす影響とメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K08985
研究機関愛媛大学

研究代表者

高田 康徳  愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (20432792)

研究分担者 川村 良一  愛媛大学, 医学系研究科, 講師 (90533092)
大沼 裕  東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (00294794)
大澤 春彦  愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (90294800)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードレジスチン / 糖尿病新規発症 / インスリン抵抗性 / SNP / メチル化
研究実績の概要

1)コホート研究の5 年後の前向き調査の第二期として平成30年度に120名の一般住民の検診を行った。非糖尿病者全員に75gOGTT負荷試験を行い、0、1、2時間の血糖および、インスリンを測定し、5年間での糖尿病あるいは境界型への進展を調べた。更に、Matsuda index、HOMA2-IR, HOMA2-%S, HOMA-2B などのインスリン抵抗性・感受性指標の算出を行った。また、保存採血(DNA, RNA, 血清、血漿)を行った。
2)更にELISAを用いて血中レジスチンの値を測定した。
3)体組成計(TANITA MC-780A)による、体脂肪、筋肉量への影響、頸動脈エコーにより動脈硬化を調査した。
4)600サンプルについてレジスチンのSNPとそれに関係するエピジェネティクスの関係を調べるため、パイロシーケンスを用いてメチル化の評価を行った。更にメチル化に影響する因子について解析を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画のように、前向きのF/Uのための検診、サンプル収集ができている。更に、レジスチンのSNPとそれに関係するエピジェネティクスの関係を調べるため、パイロシーケンスを用いてメチル化の評価をなしえた。

今後の研究の推進方策

対象者全員から、血清、DNA、whole blood cell および書面による同意を得ている。血清からmicro RNA を、whole blood cell からtotal RNA を抽出し、血中レジスチン値及び、レジスチンSNP-420 のG/G 型が、インスリン抵抗性や肥満、炎症に関連する遺伝子群に及ぼす影響を、NGS を用いたmicroRNA-seq や
mRNA-seq、定量的RT-PCR、パイロシーケンスを用いたメチル化の評価、バイオインフォマティクスを用いた遺伝子ネットワーク解析などの手法を用いて明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

平成30年度は健診の施行によるサンプル収集が主であり、物品費用が少額であった。尚、平成31年度からはDNA、RNAの抽出、qRTPCRなどの遺伝子解析が始まるため物品費は相当高額となる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Association Between Heart Rate Variability and Home Blood Pressure: The Toon Health Study.2018

    • 著者名/発表者名
      Saito I, Takata Y, Maruyama K, Eguchi E, Kato T, Shirahama R, Tomooka K, Kawamura R, Sano M, Tabara Y, Osawa H, Tanigawa T.
    • 雑誌名

      Am J Hypertens.

      巻: 31 ページ: 1120-1126

    • DOI

      10.1093/ajh/hpy100.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] An inverse association between serum resistin levels and n-3 polyunsaturated fatty acids intake was strongest in the SNP-420 G/G genotype in the Japanese cohort: The Toon Genome Study.2018

    • 著者名/発表者名
      Noumi Y, Kawamura R, Tabara Y, Maruyama K, Takata Y, Nishida W, Okamoto A, Nishimiya T, Onuma H, Saito I, Tanigawa T, Osawa H.
    • 雑誌名

      Clin Endocrinol (Oxf)

      巻: 88 ページ: 51-57

    • DOI

      10.1111/cen.13500.

  • [学会発表] HDL2の低値と糖尿病発症の関連には、インスリン抵抗性に加えコレステロール逆転送系の機能低下が関与している可能性がある2018

    • 著者名/発表者名
      高田康徳
    • 学会等名
      日本糖尿病学会総会

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公開日: 2019-12-27  

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