研究実績の概要 |
1)コホート研究の5 年後の前向き調査の第二期としてfollow up 1450名、新規登録382名合計1832名の一般住民の検診を行った。更に、2019年からは第三期(5年の1年目)が開始されfollow up 263名、新規登録91名合計355名の一般住民の検診を行った。また、保存採血(DNA, RNA, 血清、血漿)の採取を行った。非糖尿病者全員に75gOGTT負荷試験を行い、0、1、2時間 の血糖および、インスリンを測定し、5年間での糖尿病あるいは境界型への進展を調べた。更に、Matsuda index、HOMA2-IR, HOMA2-%S, HOMA-2B などのインスリ ン抵抗性・感受性指標の算出を行った。更にELISAを用いて全員の血中レジスチンの値を測定した。体組成計(TANITA MC-780A)による、体脂肪、筋肉量への影響、頸動脈エコーにより動脈硬化を調査した。 2)レジスチンがインスリン抵抗性や炎症、動脈硬化に影響を及ぼすメカニズムを明らかにするために血中サイトカインの測定、whole blood ell RNAをqRTPCRで解析した。 3)レジスチンのSNPとそれに関係するエピジェネティクスの関係を調べるため、1104サンプルについてパイロシーケンスを用いてレジスチンのSNPの2箇所のCpG領域についてメチル化の評価を行った。更に メチル化に影響する因子について解析を行った。 4)1450名の前後5年間のfollow upデータを元に、5年間で耐糖能が正常型から境界型あるいは糖尿病型に悪化した症例について、その予測因子を登録時(5年前)のデータから予測できるか否か、機械学習(ニューラルネットワーク、決定木)を用いて検討した。
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