血液中にはcell-free DNAと呼ばれる細胞外に遊離して存在するDNAが存在する。微量な核酸を検出する技術の進歩に伴い、cell-free DNAは臨床検査の重要な対象になってきているが、その測定は標準化されておらず、測定結果に影響を及ぼす要因も十分に調べられていない。本研究は、臨床現場でよく起こる採血時の機械的溶血がcell-free DNAを著明に増加させることを明らかにした。この結果は、機械的溶血が起こっている血液では標的cell-free DNAの割合が実際よりも低くなることを示している。
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