研究課題
1.【独自の手法による血清のラマンスペクトル取得技術の確立】独自に作製したのソフトウェア、ハードウェアを使用したラマン分光法を応用し、消化器がん患者(食道がん、胃がん、大腸がんなど)、非担がん患者、それぞれから得た血清のラマンスペクトルを安定して再現性良く記録する技術を確立した。2.【血清ラマンスペクトルをデータとした機械学習による大腸がん存在予測モデルの構築】記録した血清ラマンスペクトルをデータとし、機械学習の一種である"Boosted Tree Model"を用いて、R2乗値が0.99以上の極めて高精度の大腸がん存在予測モデルの構築に成功した。3.【血清以外の生体試料のラマンスペクトル取得技術の確立】測定条件の調整により、尿のラマンスペクトルの取得技術を確立した。また、内視鏡的治療により切除・摘出された直後の食道がん、胃がん、大腸がん非固定生組織標本を試料としてラマンスペクトルを取得、がん病変部と非がん正常粘膜部を明瞭に区別する指標を発見した。循環がん細胞検出を目的とした生細胞の無標識評価については、基本技術はおおむね確立できたが、細胞毒性の評価とともに、励起レーザーの出力や照射時間等の最適条件の確認が完了しておらず、継続して研究を遂行する必要がある。4.【特許出願】以下2件の特許を出願した、①特許の名称:血清を用いたラマン分光分析によるがん診断、出願番号:特願2019-170596、出願日:2019年9月19日、②特許の名称:組織検査装置、及び組織の検査方法、出願番号:特願2020-17036、出願日:2020年2月4日。
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PLOS ONE
巻: 14 ページ: e0211986
10.1371/journal.pone.0211986