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2019 年度 研究成果報告書

TRPV1チャネルを介した鎮痒と鎮痛の役割を明らかにする

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09033
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 疼痛学
研究機関島根大学

研究代表者

今町 憲貴  島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (40325048)

研究分担者 齊藤 洋司  島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (50162243)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードTRPV1 / Itch / Opioid
研究成果の概要

モルヒネによる痒み、体温、侵害刺激に対するTRPV1拮抗薬の髄腔内投与の影響を調べた。TRPV1拮抗薬SB366791は用量依存的にモルヒネによる引っ掻き行動を軽減した。SB366791単独群とモルヒネ+ SB366791群は体温の上昇が生じなかった。抗侵害作用はモルヒネでは用量依存的に起こるが、SB366791では起こらなかった。モルヒネ単独と比較して、モルヒネ+ SB366791の投与は有意な抗侵害作用を減少させなかった。今回の研究では髄腔内TRPV1拮抗薬SB366791は、高体温を引き起こさずにモルヒネによるかゆみを軽減し、モルヒネによる抗侵害作用を抑制しなかったことを明らかとした。

自由記述の分野

麻酔科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

TRPV1拮抗薬は新しい鎮痛薬として期待されてきたが、TRPV1拮抗薬を全身投与すると高体温となるため、現在のところ臨床応用されていない。今回われわれは、極少量のTRPV1拮抗薬を髄腔内に投与する手法で未だに治療法が確立されていないモルヒネによる痒みに有効であるかを調べた。結果として極少量のTRPV1拮抗薬の髄腔内投与であれば高体温を生ずることなくモルヒネの鎮痛効果に影響を与えずにモルヒネによる痒みを抑える可能性を示した。この方法は今後のモルヒネによる痒みを治療する方法の一つとして学術的意義
があると考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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