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2018 年度 実施状況報告書

血中miRNA、cfDNAによる特発性慢性痛の客観的診断・評価ツールの作成

研究課題

研究課題/領域番号 17K09049
研究機関川崎医科大学

研究代表者

西江 宏行  川崎医科大学, 医学部, 講師 (20379788)

研究分担者 永坂 岳司  川崎医科大学, 医学部, 准教授 (30452569)
中塚 秀輝  川崎医科大学, 医学部, 教授 (70263580)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード慢性痛 / 遺伝子解析 / voxel based morphometry
研究実績の概要

この1年間は症例集積を行った。痛みの客観的な評価が目的である。そのために、①明らかに痛みが改善すると考えられる症例群、つまり変形股関節置換術の症例で、手術前後のMRI撮影と、遺伝子解析用の採血を行っている。変形性股関節置換術症例は3例の同意を得て、術前のMRI撮影と採血を行った。3例とも、術後の検査は6ヶ月後に行う予定であり、検査予定を組んでいる。人工股関節置換術症例は、多く予定されており、順調に集積が進むと見込んでいる。
最近問題になっているのが特発性慢性痛であり、痛みを客観的に評価することができず、患者の「痛み」という主観的な訴えだけが診断治療の判断材料となっている。このために、特発性慢性痛症例にも、鎮痛薬や侵襲的な治療が施行されているのが現状で、医療費の高騰を招いている。そのために、特発性慢性痛に認知行動療法をおこない、前後でMRI撮影と遺伝子解析をすることで、痛みの客観的な指標を得ることを目的としている。特発性慢性痛に対する認知行動療法を施行した群では、7例の同意を得て、術前のMRIと採血を7例で行い、治療後のMRI撮影と研究用採血を3例で行った。1例は脱落したため、術後の検査ができなかった。治療後の検査は、3例で施行できている。残りの3例は、6ヶ月後の検査予定を入れている。
現時点でさらに4例の治療待ち症例が生じており、順調に集積が行われている。
今年度は、健常人でのMRI撮影の15例を含めて進めていく。MRIに関しては撮影を終了し、可能なところからVBM測定を行う。遺伝子解析に関しては、費用面から、ある程度症例が集まってから同時に施行する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

人工股関節術後群は、症例を集積するシステム作りに時間を要したが、確立されてきたので、今後は順調に進むと考えている。
認知行動療法群はおおむね順調である。

今後の研究の推進方策

症例を引き続き集積すること、健常人の集積をすることが必要である。解析自体は順調に進むと考えている。

次年度使用額が生じた理由

遺伝子解析は、まとめてする方が費用を下げることができ、多くの症例に対応できるので、その予算を次年度に移行した。

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公開日: 2019-12-27  

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