研究課題/領域番号 |
17K09064
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大谷 侑輝 大阪大学, 医学系研究科, 招へい研究員 (70462215)
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研究分担者 |
瀬尾 雄二 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (00302000)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 乳癌 / 放射線治療 / 整容性 |
研究実績の概要 |
近年,乳癌に対して新しい放射線治療方法(加速乳房部分照射法や乳房再建後照射法など)が多く考案されている.各照射法の治療成績は,局所制御率,副作用発生率,整容性で評価される.整容性は乳房の美しさを意味し,女性にとって整容性が良いか否かは,治療法を選択する上で重要な情報になっている.現在,この整容性は見た目で評価されているため,主観的評価を免れない.本申請課題では,非接触型の3Dスキャナを用いて,乳房の整容性を定量的に判定するシステムを構築する.
今年度は,「乳房温存術後照射における乳房整容性の定量的評価に関する単施設前向き研究」のプロトコールを作成し,倫理審査委員会の承認を得て,登録を開始した.目標登録症例数は50症例である.適格条件は以下の通りである.1)女性乳がん患者.2)年齢が20歳以上.3)乳房温存術を施行され,術後の放射線治療を施行する.4)余命が2年以上見込める. 5)患者本人から文書による同意が得られている.6)Performance Status (ECOG)が0-1である.不適格条件は以下の通りである.1)臨床的または病理学的に皮膚浸潤が認められる.2)乳房切除術を施行されている.3)重篤な合併症,難治性の感染を有する.4)精神疾患または精神症状を合併しており本研究への参加が困難.5)てんかんの素因もしくは、てんかん発作の既往を有する.6)その他,担当医師が本研究の対象として不適当と判断した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
倫理審査委員会を無事に通過し,患者登録のペースも順調なため.
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今後の研究の推進方策 |
患者登録を引き続き継続して行う.また,整容性を客観的に評価するために3Dデータの解析も行う.
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次年度使用額が生じた理由 |
廉価版の3Dスキャナを購入する予定だったが,購入前に試用したところ,性能不足が明らかになった.そのため,当初の予定よりも物品費が高額になった.次年度の予算は,解析用のパソコン購入,謝金支払いに当てる予定である.
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