本研究システムの線量計算エンジンの実装が完了し、Varian Medical Systems社製治療計画装置EclipseのAcurosXBとの比較を実施した。比較的良好に一致していた。一方、計算時間が通常の治療計画と比較して長いことがわかった。パラメータの調整により計算時間の向上が可能であるが、計算精度が低下する可能性があるので、両者のバランスを見ながらの調整が必要であると判断した。 非剛体レジストレーションに関しては実装は完了した。 四次元計算のためのグラフィックユーザインターフェースと線量計算エンジンの統合は本研究期間中に完了しなかったが、継続して行う予定である。 本プログラムの実装は、2020年度中も継続し行う。完了後、様々な症例にて、実際の患者波形情報と四次元CT画像、ログファイルを利用して、四次元線量分布を表示させ、治療計画時の線量分布と四次元計算での線量分布を比較評価する。
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