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2020 年度 研究成果報告書

同種造血幹細胞移植におけるHHV-6感染症と認知機能障害の関連性の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09090
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 疫学・予防医学
研究機関大分大学

研究代表者

緒方 正男  大分大学, 医学部, 講師 (10332892)

研究分担者 河野 利恵  大分大学, 医学部, 病院特任助教 (20468002)
稲垣 正俊  島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (60415510)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードヒトヘルペスウイルス6 / 認知機能 / quality of life / 集中力 / 観察研究
研究成果の概要

HHV-6はすべての成人に潜伏感染しているヘルペスウイルスである。同種造血細胞移植後には約半数の症例でHHV-6は再活性化をきたし、その一部は脳炎を発症する。今回我々はHHV-6再活性化が脳炎の診断例以外においても中枢神経機能に潜在的に障害をきたしている可能性を考た。17例による中間解析結果では、HHV-6再活性化に一致して注意集中力障害が軽度以上56.3%, 見当識障害が軽度以上31.3%, 記憶障害が軽度以上37.5%と高頻度にみられた。HHV-6再活性化は臨床的に脳炎と診断されていない症例においても多くの症例において、中枢神経機能に急性の機能障害を与えていると考えられた。

自由記述の分野

血液内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究はHHV-6が移植患者に対し潜在的に中枢神経機能障害を高頻度にきたし、これが認知機能障害、記憶能力や処理能力の低下、およびQOL低下につながっている可能性を示した。このことは、ウイルス再活性化の抑制が認知機能障害の予防につながる可能性を示しており、意義が大きい。HHV-6にはホスカルネットなどの抗ウイルス薬がその再活性化抑制に有効である。現時点で長期 (移植1年後)にわたる評価が終了していないが、その結果により認知機能障害を目的とした介入試験につながると考えている。

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公開日: 2022-01-27  

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