• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

胆嚢がん発症要因としての胆汁中微生物のメタゲノム解析と感染履歴の検証

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K09103
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 疫学・予防医学
研究機関新潟大学

研究代表者

土屋 康雄  新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (60334679)

研究分担者 浅井 孝夫  新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 講師 (60612736)
生駒 俊和  新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (60612744)
中村 和利  新潟大学, 医歯学系, 教授 (70207869)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード胆嚢がん / インド / 環境要因 / 胆汁 / 細菌 / メタゲノム解析
研究成果の概要

感染症と胆嚢がん発症との関係を解明するため、インド胆嚢がん患者と胆石症患者の胆汁中の常在細菌叢をメタゲノム解析で調べた。さらに、チフス菌やヘリコバクター・ピロリ菌感染との関係を明らかにするため血清あるいは血漿抗体価の測定を行った。
胆嚢がん患者の胆汁中にはStreptococcus anginosusグループの菌が特異的に検出され、本症発症との関係が示唆された。チフス菌感染と胆嚢がん発症との関係は示唆されたが、ヘリコバクター・ピロリ菌感染と本症発生との関連は確認できなかった。胆嚢がん患者の胆汁中から特異的に検出された菌と本症発生との関係は、患者数を増やし、他の地域の患者での検証が必要である。

自由記述の分野

環境衛生、予防医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

我々は、胆嚢がん発生率が高いインド北部の胆嚢がん患者の胆汁中にはStreptococcus anginosusグループの菌が特異的に検出されることを世界に先駆けて明らかにした。
胆嚢がん患者に特異的に検出された菌が本症発症に関係していることを実証するためにはさらに症例数を増やし、別の地域の胆嚢がん患者でも同様の結果が得られるかどうかを確認する必要がある。
両者の関係が確認でき、口腔内から血行性に菌の感染が広がることが分かれば、口腔ケアなど迅速かつ容易な予防策を策定することは可能である。それらを実践することにより、将来のインドにおける胆嚢がん発症率、死亡率の低下に貢献できると考えられる。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi