研究課題/領域番号 |
17K09104
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
加藤 公則 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任教授 (00303165)
|
研究分担者 |
曽根 博仁 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30312846)
児玉 暁 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (50638781)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 骨粗鬆症 / 耐糖能低下 / 体力測定 / 握力 / 垂直飛び / 立位前屈 / 全身反応性 |
研究実績の概要 |
平成29年度の予定では、対象は平成11年度から26年度までの人間ドック受診者のうち骨粗慰症検査を希望された受診者―年間約5,000人、平成20年度から26年度までの健診受診者にて骨粗霰症検査を施行された受診者―年間約2,000人、合計約9万人、骨密度データを解析対象とする研究をすることとしており、その中間解析を以下の学会にて発表した。 ①H29. 4月 第90回日本内分泌学会学術総会、演題名:骨密度に影響する身体測定値:人間ドックのデータ解析から、結果:横断解析では骨密度は身長とは若年男女で無相関、高齢男女でごく弱い相関(R≒0.2)があった。体重またはBMIとは弱い相関(0.3<R<0.4)があったが、いくつかの因子で補正した骨密度は体重・BMIとの相関が弱まった。縦断解析では、身長・体重・BMIと骨密度変化率に有意な相関が無かった。 ②H29. 8. 24 第58回日本人間ドック学会学術大会、演題名:骨粗鬆症検診と体力測定の関係についての横断的解析-Niigata Wellness Studyー、結果:骨密度に独立して関連する因子は性別、年齢、体重、握力、立位前屈、全身反応性のみであった。 ③H29. 8. 24 第58回日本人間ドック学会学術大会、演題名:骨粗鬆症検診と体力測定の関係についての縦断的解析-Niigata Wellness Study-、及びH29. 11. 18 第28回日本臨床スポーツ医学会学術集会、演題名:骨粗鬆症検診と体力測定の関係-人間ドック受診者では握力と垂直飛びが骨密度と関連する-、以上、2つの学会発表にて、骨密度変化に独立して関連する因子は性別、握力、垂直飛びのみであった事を発表した。 また、下記の計画に述べているが、骨粗鬆症検診時に行うアンケート調査内容も決定した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
【研究実績の概要】で述べた様に、中間解析は行っているので、論文に向けて解析を進めている。
|
今後の研究の推進方策 |
中間解析を元に、論文化に向けて、さらに詳細な解析を進めている。
併せて、下記の計画を推進する予定 1)住民健診時における骨粗鬆症健診において、アンケート調査を実施する 今までの実績として、骨密度健診の参加者の多い、新潟県燕市・佐渡市において調査が可能か、自治体と交渉中である。 2)人間ドック健診で骨密度検査を受ける人たちに対して、アンケート調査を実施する
|
次年度使用額が生じた理由 |
研究調査費が実際の計画より若干少なめになったため、物品費において残金が発生したが、次年度ではアンケート調査も実施するためその費用の増加も予測されることから、残額は次年度の物品費として使用する予定である。
|