研究実績の概要 |
平成29年度の予定では、対象は平成11年度から26年度までの人間ドック受診者のうち骨粗慰症検査を希望された受診者―年間約5,000人、平成20年度から26年度までの健診受診者にて骨粗霰症検査を施行された受診者―年間約2,000人、合計約9万人、骨密度データを解析対象とする研究をすることとしており、その中間解析を以下の学会にて発表した。①H29. 4月 第90回日本内分泌学会学術総会、演題名:骨密度に影響する身体測定値:人間ドックのデータ解析から、結果:横断解析では骨密度は身長とは若年男女で無相関、高齢男女でごく弱い相関(R≒0.2)があった。体重またはBMIとは弱い相関(0.3<R<0.4)があったが、いくつかの因子で補正した骨密度は体重・BMIとの相関が弱まった。縦断解析では、身長・体重・BMIと骨密度変化率に有意な相関が無かった。②H29. 8. 24 第58回日本人間ドック学会学術大会、演題名:骨粗鬆症検診と体力測定の関係についての横断的解析-Niigata Wellness Studyー、結果:骨密度に独立して関連する因子は性別、年齢、体重、握力、立位前屈、全身反応性のみであった。③H29. 8. 24 第58回日本人間ドック学会学術大会、演題名:骨粗鬆症検診と体力測定の関係についての縦断的解析-Niigata Wellness Study-、及びH29. 11. 18第28回日本臨床スポーツ医学会学術集会、演題名:骨粗鬆症検診と体力測定の関係-人間ドック受診者では握力と垂直飛びが骨密度と関連する-、以上、2つの学会発表にて、骨密度変化に独立して関連する因子は性別、握力、垂直飛びのみであった事を発表した。 平成30年度では、骨粗鬆症検診者に対してのアンケート調査内容も行っている。これも併せて、解析を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成29年度の予定では、対象は平成11年度から26年度までの人間ドック受診者のうち骨粗慰症検査を希望された受診者―年間約5,000人、平成20年度から26年度までの健診受診者にて骨粗霰症検査を施行された受診者―年間約2,000人、合計約9万人のデータに加えて、 ①アンケートの対象:人間ドック受診者で骨密度検査を受診した方。②アンケートの数: 1回目 15,069名に発送 2回目 1,109名に発送、③アンケートを送付した期日:1回目 2017年3月29日 7,500名分 ・ 3月30日 7,569名分、2回目 2019年3月11日 1,109名分、④帰ってきたアンケート数など:1回目5,467通の返信(2018年3月31日)、2回目398通の返信(2019年5月15日※戻ってきている最中です)も行っており、研究は順調に推移している。
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