研究課題/領域番号 |
17K09115
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
松本 明子 佐賀大学, 医学部, 講師 (10330979)
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研究分担者 |
島ノ江 千里 佐賀大学, 医学部, 助教 (10734064)
杠 岳文 独立行政法人国立病院機構肥前精神医療センター(臨床研究部), 臨床研究部, 院長 (60182672)
原 俊哉 独立行政法人国立病院機構肥前精神医療センター(臨床研究部), 臨床研究部, 常勤医師 (70274602)
原 めぐみ 佐賀大学, 医学部, 准教授 (90336115)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ALDH2 / メラノーシス / バイオマーカー / 飲酒 |
研究実績の概要 |
ALDH2*2保有者は癌リスクが高く、特に飲酒量の制限が必要である。しかし、血清肝逸脱酵素値に依存した過量飲酒の警告は ALDH2*2保有者の場合不適切である。ALDH2*2 保有者むけ新規飲酒量マーカー( ≒ 癌リスクマーカー)として「皮膚メラノーシス」の有用性を検討するため、飲酒関連癌のコホート研究のベースライン調査を開始した。 これまでに22~81歳(平均44歳)の413名について、ALDH2遺伝子型(rs671)判定を行い、分光測色計と表皮メラニン量計算ソフトで顔面と上肢の皮膚メラニン指数を計測した。メインアウトカムである皮膚メラニン沈着度には個人の皮膚色調を調整したメラニン指数の比(目的箇所:手掌部)を用いた。さらに年齢・直近6か月の平均飲酒量(0, 0-20, >20 g/day)・直近3年の喫煙の有無・日光曝露(0-27点)の調査を行った。 ALDH2*2保有者は141名(飲酒者98名)、ALDH2*1*1保有者は272名(飲酒者242名)であった。全項目(年齢・性別・調査年・調査月・喫煙の有無・日光曝露スコア)を補正した重回帰分析の結果、ALDH2*2保有者において飲酒量と額部メラニン沈着度に関連が見られ(b = 0.177、p trend = 0.002)、ALDH2*1*1保有者では関連が見られなかった(b = 0.007、p = 0.869)。 本また、現象の機序を検討するため、動物実験を行った。モデル動物であるAldh2ノックアウトマウスを通常餌とエタノール入りボトル(0-20%)で飼育したところ、Aldh2ノックアウトマウスのみに容量依存的な色素沈着(足底部、陰部、尾など)が認められ、組織学的検討によりメラニン(様)物質が表皮と真皮に沈着していることが分かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
対象者のリクルートがやや遅れているため。一方、同時に行っているメカニズムの検討は順調に進捗している。
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今後の研究の推進方策 |
調査補助員を雇い、対象者のリクルートを促進する。
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次年度使用額が生じた理由 |
学会発表を共同発表者に依頼し、旅費がかからなかったため
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