腹囲身長比とBMIの組み合わせによって判定される「隠れ腹部肥満(普通体重・腹部肥満)」の実態、隠れ腹部肥満と生活習慣との関連について検討した。日本の成人の隠れ腹部肥満の割合は、男性15.6%、女性30.2%であった。隠れ腹部肥満は、普通体重・非腹部肥満に比べて、高血圧、脂質異常症、糖尿病など心疾患のリスクが高いことが明らかになった。年齢・喫煙・飲酒・運動習慣を調整後も同様の結果であった。また、飲酒習慣の有無にかかわらず、高尿酸血症のリスクが、普通体重・非腹部肥満に比べて男女ともに高いことも明らかになった。
|