研究課題/領域番号 |
17K09138
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
橋本 修二 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (50148334)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 保健医療統計 / 二次利用 / 集計可能な内容 / 研究事例 |
研究実績の概要 |
平成29年度は3年計画の初年度である。当該年度の研究目的としては、保健医療統計の二次利用における『(1)[(a)公表された集計データの利用]、[(b)オーダーメード集計]と[(c)匿名データの提供]のそれぞれの利用によって、現在の集計可能な内容を整理すること』とした。検討対象としては、[(b)オーダーメード集計]または[(c)匿名データの提供]が利用可能な4保健医療統計とした。 [(a)公表された集計データの利用]として、平成26年の人口動態統計は出生数の82集計表と死亡数の62集計表が利用可能であった。同年の患者調査は推計患者数などの合計349集計表が、同年の医療施設調査は病院の施設数などの合計358集計表が、また、平成22年の国民生活基礎調査は世帯員数などの合計691集計表が利用可能であった。各統計は他の年次(国民生活基礎調査は大規模調査年)でも同数程度の集計表が利用可能であった。 [(b)オーダーメード集計]として、平成19~26年の各年の人口動態統計は、出生数で20分類項目から、死亡数で14分類項目から、原則的に4次元の集計表が利用可能であった。平成20・23・26年の各年の患者調査は、推計患者数などで全国の年齢階級と傷病小分類など、都道府県の年齢階級と傷病大分類などの集計表が利用可能であった。同年の医療施設調査は、病院の施設数で全国の35~42集計項目などから、原則的に3次元の集計表が利用可能であった。[(c)匿名データの提供]として、平成10・13・16・19・22年の各年の国民生活基礎調査は、200項目以上から原則的に自由に作成した集計表が利用可能であった。 以上、検討対象の4保健医療統計で集計可能な内容を整理した。利用可能な集計表は[(a)公表された集計データの利用]と比べて、[(c)匿名データの提供]がきわめて多かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成29年度の研究は当初の研究計画に従って実施し、おおよそ、研究目的を達成したと考えられる。特別な課題は見あたらない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度は3年計画の2年目である。当初の研究計画に従って研究を進める。当該年度の研究目的としては、保健医療統計の二次利用における『(1)[(a)公表された集計データの利用]、[(b)オーダーメード集計]と[(c)匿名データの提供]のそれぞれの利用によって、現在の集計可能な内容を整理すること』について、対象統計を増やして検討する。また、『(2)[(b)オーダーメード集計]の利用による研究事例を提示すること』あるいは『(3)[(c)匿名データの提供]の利用による研究事例を提示すること』のいずれかを検討する。(2)と(3)の研究事例は平成29年度の研究結果を考慮して選定するため、平成30年度に(2)と(3)の研究事例のいずれを検討するかは、現時点では未定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
必要な支出を行い、残額(17,444円)が生じた。残額は次年度に使用する計画である。
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