研究課題/領域番号 |
17K09140
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
津田 泰宏 大阪医科大学, 看護学部, 教授 (30411375)
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研究分担者 |
朝井 章 大阪医科大学, 医学部, 講師 (30622146)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | C型肝炎 / 掘り起こし / デジタルコンテンツ |
研究実績の概要 |
平成29年度はまず、大阪医科大学附属病院及び大阪医科大学消化器内科関連病院に通院中のC型肝炎患者のリストアップとグループ別を行った。本研究の実験計画どおりにC型肝炎患者を次の4グループに分けて考えている。グループは次の4グループである:①通院して治療を行っている(Group A)、②通院しているがいろいろな理由で治療に踏み切れない(Group B)、③以前より分かっているが必要ないと考えて受診していない(Group C)、④機会がない又は、全く興味がなく検診をしていないため感染自体を知らない(Group D)。特に通院患者はGroupAかBに該当し、新規に掘り起こす予定の患者がGroupC, GroupDとなる。リストアップを行なった結果、GroupAに相当する患者は約211名、GroupBに相当する患者は約10名存在していた。次に、それらの患者に対する実態調査型のアンケートを作成した。アンケート内容は、①C型肝炎の判明した契機、その後の病院受診の契機となる因子、②治療開始の有無に影響を与えた因子、③Group Aに関しては治療中の問題点、また治療後のQOL, 精神身体的変化、④Group Bに関してはなぜ治療に踏み切れないのか、などの内容を盛り込んでいる。そして、該当病院の倫理委員会に申請し調査を開始するところまで進行している。C型肝炎の治療後の患者の通院間隔が6ヶ月に一回になっている症例もあるため、アンケートの回収にはもう少し時間がかかる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在、対象となる患者に対してアンケートを配布して調査を開始するところまで進展している。当初の予定では平成29年度中にアンケートを配布し終わる予定であったが、やや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度中に、アンケートを回収し集計して、C型肝炎の治療になかなか踏み切れない患者に対するパンフレットを作成する予定である。また並行してそれらの情報をもとに上記のGroupC, Dの人々を拾い上げるためのwebコンテンツを作成していく。 平成31年度には出来上がったコンテンツをオムニチャンネル化していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究で使用する研究費はアンケート作成し印刷する目的と、その後にそのアンケートをもとにパンフレットを作成することに使用する目的でプリンターと専用パソコン、プリンターのインクトナー、オフィスソフト及び研究結果を報告するための学会旅費が大部分である。当初は平成29年度にアンケートの配布、回収まで予定していたため、平成29年度にプリンター、専用パソコン、印刷用紙、インクトナー、オフィスソフトなどを全て購入するつもりで予算を立てていた。現在、研究がやや遅れているため、平成29年度にはプリンターやパソコン、印刷用紙、インクトナーの購入ができていないため、使用研究費の額が少なくなっている。
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