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2022 年度 実績報告書

大規模コホートデータを用いた脳出血の部位別リスクとその医療介護需要予測への活用

研究課題

研究課題/領域番号 17K09148
研究機関千葉県衛生研究所

研究代表者

佐藤 眞一  千葉県衛生研究所, その他部局等, 技監 (60450920)

研究分担者 大橋 靖雄  中央大学, 理工学部, 教授 (00134461) [辞退]
原田 亜紀子  滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (00451774)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード社会医学 / 脳神経疾患 / 循環器・高血圧 / 医療・福祉 / 老化
研究実績の概要

急性期、回復期、慢性期(要介護)の医療介護需要を予測するためのモデル開発には、初回発症から死亡までの転帰をトータルにとらえる必要がある。本研究では、日本動脈硬化縦断研究(JALS)の追跡集団(後期高齢者までをカバーする118,239 名)を対象とし、脳卒中病型別リスク検討、リスク因子からの発症予測を行うリスクスコアの評価、さらにはそれらを活用した長期予後(発症や要介護)の推計を試みた。
脳卒中発症予測については、JALS追跡集団を対象にポアソン回帰モデルを用いて検討を行った。脳卒中、心筋梗塞(AMI)、脳卒中とAMIの複合アウトカム、すべての心血管疾患(CVD)の5年および10年発症リスクを推定するためのリスクスコアリングシステムを開発した。
最終年度は、以上の成果の一般集団への適用を試みた。千葉県特定健診・特定保健指導データ収集、評価・分析事業の集計値(オープンデータ)より、性・年齢、メタボ判定による3つのリスク(高血圧、脂質異常、糖尿病)の重積状況(381,733名)でコホートを設定した。中長期推計を行う上で、以下の仮定をおいた。①各リスク階層・性・年齢でコホートとし、該当するリスクスコアから5年発症数を推計した。②5年間の発症例を除いた集団に対し、次の5歳階級でのリスク因子構成割合で再配分し、新たなスコアから5年後の発症数を算出した。上記①②の過程を繰り返し行い80歳まで算出した。
本推計は多くの仮定を含み、年齢階級上昇に伴うリスク構成の変化、脳卒中以外の疾患との競合リスク、死亡による追跡打ち切りなど、精緻な仮定検討が課題と考えられた。また、モデルに使用する死亡、脳卒中発症、病型別データ、発症後予後データ、要介護発生等については、現状、利用可能なデータが限られるうえ、時代効果も存在することから、国内コホートからのエビデンスの経年更新と検証が必要であると考えられた。

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公開日: 2023-12-25  

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