本研究は3類感染症の広域散発アウトブレイクの早期探知及び早期対策のために、患者サーベイランス、分子タイピングのサーベイランス及び疫学調査の情報を元に、これらの情報を時間的、地理的な可視化情報の構築を行った。分子タイピングのデータの可視化により広域散発アウトブレイクを探知することが出来た。また、探知した広域散発アウトブレイクに対して、疫学調査の情報を元に、感染源の可能性について共通する事項に関して可視化し、原因の検討から、原因の追求を行う事ができ、公衆衛生対策を実施することが出来た。今後、広域散発アウトブレイクのさらなる迅速な探知や原因の早期検討を実施するための検討が必要である。
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