アルツハイマー病(AD)やパーキンソン病(PD)等の脳神経変性疾患の発症は、毒物や有害金属などの外部要因が一因と考えられている。我々は低濃度メチル水銀を食事から摂取しており、脳神経変性疾患との関連が推察される。そこで、本研究では、メチル水銀が脳神経変性疾患との関連性について検証すること、オレアノール酸配糖体をリード化合物とした脳神経変性疾患治療薬への応用を目的とした。PDの原因遺伝子であるαシヌクレイン高発現細胞は野生型細胞と比較してメチル水銀に対する感受性が高く、αシヌクレインとメチル水銀の相互作用が示唆された。また、オレアノール酸配糖体OA3-Gluはメチル水銀による細胞死を軽減した。
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