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2019 年度 実施状況報告書

医師の業務バランスの見直しによる働き方の改善に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K09166
研究機関東京家政大学

研究代表者

野原 理子  東京家政大学, 家政学部, 准教授 (30266811)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード医師 / 働き方 / 業務バランス / 勤務環境改善 / 普及ツール
研究実績の概要

本研究では、大学病院の医師の業務内容を精査し、専門領域や経験年数による多様な医師の働き方について、臨床・教育・研究・自己研鑽・病院運営などの業務を、実施バランスの観点で評価し、経験年数や診療科等により類型化し、類型別に働き方のモデルを提示する。さらにモデルを基に、臨床業務のみでなく、医師として働くために必要な自己研鑽や教育および研究をバランスよく実施するためのセルフマネジメントの方法を提示、普及することを目的とする。
令和元(2019)年度は、平成29(2017)年度末に実施した「業務バランスアクションチェックリスト」を利用したアンケート調査結果を解析し、論文として投稿した(野原理子,小池美菜子,竹内正樹,新井田達雄:大学附属病院勤務医師の業務負荷および業務改善に関する認識.東京女子医科大学雑誌,89(4):89-96,2019)。アンケート調査の結果、医師の年齢区分によって、直接臨床業務、間接臨床業務、教育、研究、自己研鑽や病院運営の業務の負荷に関する認識が異なっていること、業務バランスを改善したいという意欲の高さなどが明確となった。そこで、その改善の方法を現場の医師らとともに検討することとした。さらに、現場で働く医師たちに、気軽にゲーム感覚で勤務環境改善に興味をもってもらえるような勤務環境改善普及ツールを作成した。まずパイロットスタディとして、医療機関の勤務環境改善に取り組む研究会にて試行し、現在改良に取り組んでいる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

平成30(2018)年度時点でもやや遅れていたが、令和元(2019)年度も業務多忙のため、遅れを取り戻すことが難しかった。そのような中、2月からは新型コロナウイルス感染症対策のため、病院内での研究を進めることができず、さらに研究に遅れが出た。

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルス感染症の動向を見ながら、様々な状況の中での業務の在り方を含め業務バランスを設定できるよう研究を発展させたい。しかし、病院内での感染症対策ため、引き続き研究を進めることが難しい状況が続くことが予想される。その場合はこれまでの研究で得られたデータをさらに詳細に解析するなどして、研究成果を発表する。

次年度使用額が生じた理由

平成30(2018)年度までに予定していたアルバイトの雇用ができず、人件費が大幅に残っていた。令和元(2019)年度はほぼ予定通りに使用できたが、平成30(2018)年度からの繰越金があるため、令和2(2020)年度は引き続きアルバイトを雇用し、研究を進めたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 大学附属病院勤務医師の業務負荷および業務改善に関する認識2019

    • 著者名/発表者名
      野原 理子, 小池 美菜子, 竹内 正樹, 新井田 達雄
    • 雑誌名

      東京女子医科大学雑誌

      巻: 89(4) ページ: 89,96

    • DOI

      10.24488/jtwmu.89.4_89

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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