有機溶剤を対象にUNIFACモデルの適用の可能性を検討した。その際、CHEMCADとエクセルのマクロを利用し、多数の混合有機溶剤の気液平衡関係を迅速に計算可能なプログラムを開発した。まず、安衛法の有機溶剤47種における全ての組み合わせ1176系の計算を行い、ラウール則とUNIFAC式における気相モル分率の差異を求めた。その結果、個々の飽和蒸気圧からのみでは蒸気濃度を予測できない系が全体の約半数存在することがわかった。本研究で開発した計算システムを用いれば、気液平衡関係の非理想性を迅速に計算でき、今後新たな化学物質が追加された場合、その化学物質との非理想性を迅速に計算可能であることが示唆された。
|