労働者の健康は我が国において重要な資本である。また、労働者の年代の死亡は家庭や生活への影響が大きい。以前より、職業による健康指標に差が見られることが指摘されていたが、研究対象とした35年間において死亡率は低下し、また職業間の格差は減少傾向にあったことが確認された。 しかしながら、特定の職業では引き続き死亡率が高いこともわかっており、そうした職業に対してなんらかの介入を政府や企業などが一体となって行うことで更なる対策につながる可能性がある。一方で、2020年は新型コロナウイルスの社会への影響もあったことから、今後得られるデータをもとに影響の程度を検証する必要がある。
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