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2020 年度 研究成果報告書

凍結胚移植法による出生児の身体的発育と神経行動学的発達に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09188
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 衛生学・公衆衛生学
研究機関東北大学

研究代表者

宮内 尚子  東北大学, 医学系研究科, 技術補佐員 (60596162)

研究期間 (年度) 2018-02-28 – 2021-03-31
キーワード不妊治療 / 胚盤胞移植(FET) / 低分子RNA(miRNA) / 胎盤
研究成果の概要

近年、生殖補助医療(ART)と出生児の精神神経発達障害の関連性について注目されている。本研究では、ARTによる出生児への影響について疫学調査と胎盤を用いたエピゲノム解析により比較した。その結果、胚盤胞移植は、性比と一卵性双胎の発生頻度に影響を及ぼすこと、凍結胚移植による胎盤で特異的に変化のみられる低分子RNAが存在することが示された。これらの結果は、ART操作が出生児のエピゲノムに影響を及ぼす可能性を示唆した。

自由記述の分野

母子保健

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、疫学調査の結果に基づき、ART、特に凍結胚移植の出生児への性差及び一卵性双胎の頻度において影響がみられることが判明した。またART由来の胎盤組織のエピゲノム解析により、影響を受けやすい遺伝子領域を明らかにし、科学的な検証を行い、不妊治療の影響を安全性とリスクの両面で評価することができた。これらの成果は、ARTによる胚発生過程におけるエピゲノムの変動が生じやすいことや変化が継承され胎児へその特性が移行するなど学術的な意義の存在と社会的意義の存在が示唆された。将来の自閉症や行動異常などへの傾向についても予測することができ、今後の研究継続の必要性を痛感した。

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公開日: 2022-01-27  

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