2019 年度研究成果報告書

ネットワーク理論に基づくABMによる複雑系シミュレーションモデルと医師分布予測

研究課題

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研究課題/領域番号	17K09196
研究種目	基盤研究(C)
配分区分	基金
応募区分	一般
研究分野	衛生学・公衆衛生学
研究機関	東京大学
研究代表者	豊川智之東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (40345046)
研究期間 (年度)	2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード	複雑系 / ネットワーク理論 / 医師供給
研究成果の概要	複雑系のシステムを特徴づけるべき乗則に従う分布は、情報の伝達に効率が良い分布である。医師供給および医療資源の分布は効率の良い分布が構築されていることが期待される。複雑系のシステムに則った分布が期待される。本研究では医師分布が複雑系のネットワーク理論で期待されるべき乗則に従う分布を観測できるかを医師・歯科医師・薬剤師調査および医療施設調査の個票データを用いて検討したところ、MFICU、NICU、GCU、PICUは病床数及びCT利用患者数はべき乗分布に従い、ネットワーク理論におけるスモールワールド特性を有することが期待される結果になった。
自由記述の分野	疫学
研究成果の学術的意義や社会的意義	ネットワーク分布に基づいた医療資源の分析について、最も精度の高い医師歯科医師薬剤師調査及び医療施設調査の個票データを用いて分析したことは、本邦で独創的かつ初めての報告である。MFICU、NICU、GCU、PICUは病床数及びCT利用患者数はべき乗分布に従い、ネットワーク理論におけるスモールワールド特性を有することが期待される結果は、コロナウイルスなどの緊急な対応に柔軟に対応できるネットワークを有している可能性が示唆された。