研究課題/領域番号 |
17K09199
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
米田 隆 金沢大学, 国際基幹教育院, 教授 (60313649)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 保険医療行政 / 遠隔診療 / ICT診療 |
研究実績の概要 |
糖尿病、高血圧、脂質異常の生活習慣病では、早期発見、早期介入が重要で積極的スクリーニングが実施されるも、無症状に加え医療機関での待ち時間が長いことより加療をうけず手遅れになる症例も少なくない。本研究は、平成21年度から構築してきた在宅健康サービス制度(糖尿病を中心に療養指導士と患者間での遠隔医療モデル(D to N モデル))をIT技術、Bluetooth機能を用い改良し、医師と患者間の遠隔診療(D to Pモデル)の実証実験を行い、その有用性を検討するものである。 今年度、4-7月に厚労省等関係省庁からの情報により、2018年4月より診療報酬改定で、D to Pモデルが保険診療に導入されるということもあり、研究プロトコルを一部変更し、AIを用いた遠隔診療モデルに変更し研究プロトコルを作成した。10月には金沢大学医学倫理委員会に研究プロトコルの承認を得て研究開始した。 試験方法としては以下の内容とした。 ①金沢大学病院、能美市の医療機関受診者から対象患者を選択する。②参加前検査を行う。③試験参加の同意取得(臨床試験実施病院にて)④在宅健康サービス介入群と非介入群にふりわけ(金沢大学附属病院にて)。(コンピュータによる振り分け)症例数は遠隔 診療群50症例、非介入群50症例とする。 能美市医療機関で、両群ともに初回診察。 介入群:毎日、食事記録(写真)、体重、運動量(歩数)、血圧等のデータを記録(データは新システムを用い、自動的に金沢大学附属病院へ転送)しAIが療養指導、3か月に1回、上記のデータを参考に通常診察を行う。 非介入群:毎日:食事記録(写真)、体重、運動量(歩数)、血圧等のデータを記録し3か月に1回の診察(上記データ を持参してもらう)を行う。 現在、研究が進行中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
社会状況の動向により、一部の研究プロトコルの変更があったが、予定通り、2017年度は、研究プロトコルを作成、医学倫理委員会で承認を得て、研究は現在進行中である。
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今後の研究の推進方策 |
研究は進行しており、対象患者のリクルートを積極的にしていく。 2018年度より、診療報酬改定があり、D to Pモデルとして、オンライン診療に保険認可されているなど、遠隔診療に関する動向が著しい、関連省庁や学会、企業などから情報を入手し対応していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
計画の一部変更に伴い、必要物品が本年度でなく次年度に使用する予定となったため、物品購入において使用額が生じた。次年度の物品購入に充てる予定である。
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