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2022 年度 研究成果報告書

地域医療における精神医療ニーズの明確化と効果的な介入手段の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09211
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 衛生学・公衆衛生学
研究機関自治医科大学

研究代表者

須田 史朗  自治医科大学, 医学部, 教授 (40432207)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード精神医療ニーズ / プライマリ・ケア / 地域医療 / うつ病 / 認知症 / 自殺
研究成果の概要

本研究ではプライマリ・ケア医を対象としたアンケート調査を行い、地域医療における精神医療ニーズの明確化と効果的な介入手段の探索を進めた。結果、栃木県県南医療圏のプライマリ・ケア医の35%、自治医科大学卒業生のプライマリ・ケア医の57%が週一回以上精神疾患患者に関わっていた。精神医療に関与する意思のあるプライマリ・ケア医、精神医療スキルに自信があるプライマリ・ケア医が少なくとも1名以上所属している二次医療圏では、2021年度の自殺死亡率が低いことが判明した(P=0.029、P=0.003)。これらの結果からプライマリ・ケア医の精神医療への関与意思が地域の自殺死亡率と関連することが示唆された。

自由記述の分野

精神医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の結果から、プライマリ・ケア医の約半数は日常的に精神医療に関与していること、またプライマリ・ケア医の精神医療への関心や自信は自殺率の軽減に寄与する可能性があることが示唆された。わが国の自殺率は高齢化の進む地域、また過疎地域で高いことが示されており、これらの地域には精神科医師数が少ないことが明らかとなっている。本研究の成果により、これらの自殺率の高い地域でプライマリ・ケア医の精神医療への協力を仰ぐことはその地域の自殺率を軽減することができる可能性が示され、今後の医療政策を検討する上での重要な知見がもたらされた。

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公開日: 2024-01-30  

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