研究課題/領域番号 |
17K09233
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
白鳥 義宗 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院教授 (20313877)
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研究分担者 |
清水 雅仁 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90402198)
舩田 千秋 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (90599515)
山下 暁士 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (50750501)
小林 大介 神戸大学, 医学研究科, 特命准教授 (30728176)
大山 慎太郎 名古屋大学, 医学部附属病院, 特任助教 (80768797)
佐藤 菊枝 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (30731468)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | クリティカルパス / 電子カルテ |
研究実績の概要 |
地域連携クリティカルパスをその地域での標準治療のプロトコールとして利用し、その標準治療を広く啓発していくことは、地域の医療レベルそのものを向上させる効果をもたらし、引いては患者の生存率や地域の健康の指数を引き上げる可能性があると言われている。本研究の目的は、このような地域連携クリティカルパスをどのように作り運用すれば、実際に罹患患者の生存率まで変えることが可能となるのか、その手法のモデルケース開発を目指すものである。平成30年度の主な実績は下記の通りである。 1.地域連携クリティカルパスを含む地域医療連携システムは、多くの病院やクリニックが参加することになり、その経済性や運用については課題が少なくない。どのように疾病をコントロールし、そのデータを取り改善していくのかという効率的な疾病管理の仕方と一部の基幹病院で行われるようになってきた患者のQOLや経済指標など多くの評価軸を考慮しながら、それを多面的に満足する治療を検討していく医療のTotal Quality Management(TQM)などを地域に拡大しながら運用する手順の検討を進めた。 2.岐阜地域において、検討された統一的な肝炎・肝がんの地域連携クリティカルパスによって、肝炎・肝がんの専門医でなくても、専門医と同等の医療レベルが維持できることを証明するため、中間アウトカムによる差を出し、どのように地域連携クリティカルパスの有効性を証明していくかの検討を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成29年度は当院の電子カルテシステムの更新があり進捗がやや遅れていたが、更新も終わり安定的に使用できる状態になったため、本年度はおおむね順調に進展した。
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今後の研究の推進方策 |
今後の推進方策としては、下記の2点を中心に検討している。 1.検討を行い評価されたクリティカルパスによって、地域での罹患患者の生存率まで変えることが本当に可能となるのかを検証したいため、最終アウトカムである生存率の差を求める代わりに中間アウトカムをどのように設定すれば、短期間での調査が可能となるかを検証する。 2.このような手法のモデルケースを開発するために、データ集計を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究はおおむね順調に進んでいるが、出張が次年度予定に変更になった部分もあり残額が生じたが、次年度に計画的に出張旅費等で執行する。
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