研究課題/領域番号 |
17K09240
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病院・医療管理学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
玉本 哲郎 奈良県立医科大学, 医学部, 病院教授 (50326344)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 放射線治療 / ICT / 遠隔医療 / チーム医療 |
研究成果の概要 |
がん対策基本法では、専門医の少ない放射線治療において一般的な治療の均填化と高度治療のセンター化が望まれている。以前の我々の研究で治療計画だけでなく、線量検証や位置照合などの治療技術に伴う遠隔支援について確立してきた。しかし、放射線治療のプロセスは治療の高度化によりさらに複雑になり、放射線腫瘍医が非常勤の施設でも、 実際には常勤の施設と同様の対応が必要となっている。今回の研究では、放射線治療情報システム(RTIS)を用いた業務の見える化とそれによる安全な遠隔支援方法の標準化を目的として研究を実施した。今回の6年間の研究結果で実際に業務の標準的な見える化と遠隔での安全な治療実施支援が可能となった。
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自由記述の分野 |
Medical Informatics, Radiation Oncology
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究では、放射線治療専門医のいる基幹施設と非常勤で治療を実施する施設間での連携を念頭に置いて、総合的な遠隔放射線治療支援を行うことを念頭に置いている。複雑になりつつある放射線治療業務の連続したステップを患者ごとにとどまらず、治療室ごと、さらには施設全体の進捗状況を見える化を遠隔支援で実現するシステムの構築例はなかったが、 このシステムが確立により、被支援施設内でのより密度の濃い診療情報の共有のみでなく、業務のスムーズでかつ安全な実施が可能となる。その結果、専門家がたとえ少なく経験が少ない施設でも、高度な放射線治療の均填化と安全な実施体制の確立が可能となり、医学的には大変意義がある。
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