研究課題/領域番号 |
17K09291
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研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
櫻庭 陽 筑波技術大学, 保健科学部, 准教授 (70387934)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 鍼 / 血液透析 / 二重盲検法 / ランダム化比較試験 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、血液透析患者の透析療法による自律神経機能の影響を明らかにするととも、患者が訴える症状に対する鍼治療の効果および身体変化を自律神経機能を指標として明らかにすることである。また、本研究のオリジナリティーは、鍼治療の効果を検討する上で難しいとされている二重盲検法を用いることである。 研究は2つのシリーズで構成され、1つ目は(1)血液透析療法の自律神経への影響を明らかにするために、介入無しで血液透析前後に自律神経機能検査を行い、それを基準値とする。2つ目は(2)対象者を鍼介入群、プラセボ群、観察群の3群にランダムに振り分け、二重盲検試験を実施して鍼治療の影響を観察することである。 平成30年度は、前述の(1)基準値設定と(2)鍼治療の影響の一部を実施した。(1)ではおおよそ3ヶ月をかけて、対象者30名につき別日に3回の測定を行った。(2)では、目標対象者数を36名と設定していたが、患者数の関係で3分の1の対象者を3群にランダム化して、二重盲検試験を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在までに当初の予定の7割程度は実施済である。達成事項としては、鍼の介入前に行う予定であった、透析療法による自律神経への影響のデータ取得を終了した。また、鍼介入による影響はについては実施したが、設定した目標のデータ数に2割程度達していない。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は鍼治療の影響について、目標としている対象者数を目指して別施設において試験を実施する予定である。前年度の施設とは異なるため、当該施設のスタッフを対象に研究に関する事項をアナウンスする必要があるため、試験開始に多少の時間を有することになる。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた研究実施日数が減数されたため、当初予定していた鍼介入による自律神経への影響についてのデータ数が目標に到達できなかった。これによって、謝金や旅費の支払いが減額したため次年度使用額が生じた。 使用計画について、前年度予定していた分の研究を実施するとともに一部、学会発表に伴う経費として利用する。
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