研究課題/領域番号 |
17K09293
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小島 太郎 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (40401111)
|
研究分担者 |
秋下 雅弘 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (00261975)
柴崎 孝二 東京大学, 医学部附属病院, 登録診療員 (20625735) [辞退]
亀山 祐美 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60505882)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 薬物有害事象 / 高齢者 / 減薬 / ポリファーマシー |
研究実績の概要 |
大学病院に入院中の患者のうち、高齢者の薬物療法ガイドラインで規定された「特に慎重な投与を要する薬剤」、すなわちpotentially inappropriate medicationを服用している患者を登録し、その処方薬剤の内容につき精査することができた。入院中に主治医が減薬しているかどうか、そのうちpotentially inappropriate medicationをどれだけ減薬しているかについても確認することができた。実際には、入院中に病棟薬剤師が調整する際には、potentially inappropriate medicationに限らず、患者が減薬を希望した薬剤や服薬管理困難な薬剤などがあった場合には、44.7%の患者において2剤以上の減薬が達成されていており、入院中の薬剤の見直しにより薬剤の整理が可能であることが示唆された。 また、全国老人保健施設協会による老健入所者の薬剤数に関する解析をも行っているが、入所者の2.7%においてCYPを共有する薬剤の内服がみられており、薬剤相互作用による薬物有害事象のハイリスク者であると考えられた。本研究については、論文発表を行っている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
老年病科入院患者についてのデータを現在解析中である。 全国老人保健施設協会のデータについては、論文発表にいたった研究もあり、順調と考えられる。
|
今後の研究の推進方策 |
老年病科入院患者についてのデータを現在解析中である。 全国老人保健施設協会のデータについては、論文発表にいたった研究もあり、今後学会発表を行っていく予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
本研究に関連して行った本年度の学会発表が4件あったが、その旅費を主催者や他の研究者の研究費からの支出により賄うことができたため、旅費を計上することがなかった。データのまとめに関して人件費を計上していたが、こちらも研究者自身が行うことにより支出をすることがなかった。いずれも次年度の使用としたい。
|