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2019 年度 研究成果報告書

新しい代謝制御システムに基づく、加齢性疾患の性差医療基盤の構築

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09296
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 内科学一般(含心身医学)
研究機関信州大学

研究代表者

河手 久香  信州大学, 医学部, 研究員 (20507503)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードアドレノメデュリン / RAMP / 性差医療
研究成果の概要

アドレノメデュリン(AM)は多彩な生理活性を有する内因性ペプチドであり、その機能は受容体活性調節タンパクRAMP2あるいはRAMP3によって規定されている。本研究では、閉経後代謝障害におけるRAMP3の意義を検討した。卵巣摘出と高脂肪食負荷を行ったRAMP3-/-は、体重増加、内臓脂肪重量増加、酸素消費量低下、耐糖能異常、脂肪肝の増悪が見られた。さらに、RAMP3-/-ではGPR30の発現が低下しており、エストロゲンの機能異常が考えられた。
以上の結果から、RAMP3は代謝制御に重要な役割を果たしており、その異常は閉経後代謝障害につながることが示された。

自由記述の分野

内分泌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

閉経後の女性では、内臓脂肪型肥満、インスリン抵抗性、脂質代謝異常など、心血管病のリスクが著しく増加する。閉経後のエストロゲンの減少が、その基盤となることが示唆されており、ホルモン補充療法の効果が期待されるが、副作用などの問題から、新たな治療の登場が望まれている。
アドレノメデュリン(AM)は多彩な生理活性を有する内因性ペプチドである。本研究では、AMの受容体活性調節タンパクであるRAMP3と、閉経後代謝障害係や膜型エストロゲン受容体GPR30との関係が明らかとなり、治療標的として有望であることが示された。これらの研究成果は、将来的に加齢性疾患の性差医療につながることが期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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