研究課題/領域番号 |
17K09300
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
三木 恵美 広島大学, 医歯薬保健学研究科(保), 助教 (40610788)
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研究分担者 |
片岡 健 広島大学, 医歯薬保健学研究科(保), 教授 (50263702)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | がん関連倦怠感 / エネルギー温存療法 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は以下の二つに大別される。一つ目は、がん関連倦怠感(Cancer Related Fatigue;CRF)を自覚している乳がん患者に対し、エネルギー温存療法(Energy Conservation and Activity Management ;ECAM)に基づいた個別的な日常生活指導を実施し、その効果を無作為化比較試験により検証することである。ECAMに基づいた個別的日常生活指導を実現する介入として、本研究では3段階の個別的日常生活評価に基づく指導と、ワークブックを用いた指導を組み合わせた、構造化したリハビリテーション・プログラムを開発・実施する。二つ目は、Surrey Information on Function Tool(SIFT)の日本語版を開発し、その妥当性と信頼性を検証することである。 平成29年度はSIFT日本語版の開発に取り組むとともに、ECAMに基づいた個別的日常生活評価および指導を実施する上で必要となる基礎的情報を収集するために、乳がん患者を対象とした横断的調査の計画立案ならびに倫理審査申請書の作成を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成29年度はSIFT日本語版の確定を目指した。最終案の確定には到達していないが、概ね研究計画通りに進行し、平成30年度以降の介入研究の実施に向けて研究倫理審査等の準備を進めていることから、おおむね順調に進展していると評価した。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度より、がん患者に対する無作為化比較試験を実施し、ECAMに基づいた個別的日常生活指導のためのリハビリテーション・プログラムの有効性を検証する。 ECAMに基づいた個別的日常生活指導のためのリハビリテーション・プログラムを開発するためには、乳がん患者の倦怠感と日常生活状況、活動量について基礎的情報が必要であり、無作為化比較試験を計画する以前に横断的調査を行う必要があると考え、現在乳がん患者を対象とした調査研究を計画し、倫理審査申請の準備をしている段階である。
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次年度使用額が生じた理由 |
無作為化比較試験を実施する前に乳がん患者を対象とした調査を実施することが必要と考えられたため、申請時には計画していなかった横断調査を次年度に実施することとした。そのため、次年度使用額が生じた。
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