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2018 年度 実施状況報告書

ストレスに対するRCAN1遺伝子の制御機構解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K09330
研究機関金沢医科大学

研究代表者

神田 享勉  金沢医科大学, 医学部, 教授 (40261838)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードRCAN1 / BNDF / 認知機能障害 / 低脂肪食 / 運動
研究実績の概要

CAN1 (Regulator of calcineurin 1)は栄養や環境因子等の外的ストレス適応を制御している。RCAN1 遺伝子は主に神経細胞や心筋、骨格筋細胞に発現し、Alzheimer 病誘発、心筋障害や骨格筋線維化、感染免疫の進行など個々の疾患報告はあるが、全身制御のホメオスターシスの報告はない。RCAN1 は脳神経由来の神経誘導因子であるBDNF(Brain Derived Neurotropic Factor)をコントロールしている。
そこでRCAN1 が栄養や環境要因など外的ストレスによる臓器障害を防御する機構を運動療法、薬物療法で誘導し、心臓、脳、骨格筋、免疫機能への全身作用機序解明を目的とする。
BDNF が、脳のみでなく心筋や骨格筋に発現し栄養摂取の影響を受け、肥満や糖尿病などの代謝疾患による心機能障害に酸化ストレス防御であるBDNF が関与していることを明らかにしてきた。
今回の実験は、認知機能障害マウスモデルを用いて、自発運動と栄養環境変化としての低脂肪食による、認知機能障害予防効果を検証した。治療期間は3か月と6か月の2種類で、動物の認知機能と脳、心臓の病理組織、CAN1とBDNFmRNA発現変化を検証した。結果は解析中であるが、自発運動の効果は認められるが、低脂肪食の効果は限定的であり、6か月の効果はむしろ認知機能悪化の傾向であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

結果判定への理解不足であり、過去の論文検索で論破可能か否かで悩んでいる。
遅れている理由は、データの再処理への時間がかかっており、従来の論文との対比でどうしても納得がゆかない結果があり、データの見直しを行っているためである。

今後の研究の推進方策

Pubmedなどで今回の結果を説明可能な論文を検索し、論破したい。
推進方策としては、本研究のデータ解析をやり直し、病理組織変化の見直し、遺伝子解析の結果解析を再度行ってゆくつもりである。また、実験動物モデルでのばらつきなども解析しなおして、不適切なマウスを除いたマウスのみでの解析も検討する方針である。

次年度使用額が生じた理由

認知症モデル実験において、経費にかかる費用が想定より145千円ほど少なくなった。論文作成経費として、次年度の予算計上で行うこととした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] Log-transformed B-type natriuretic peptide as a prognostic predictor in patients undergoing cardiovascular surgery2018

    • 著者名/発表者名
      Takagi S, Machida Y, Kobata T, Sakamoto D, Sakamoto S, Kanda T.
    • 雑誌名

      J Int Med Res

      巻: 46 ページ: 4934-4944

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] The effects of 12-month administration of tofogliflozin on electrolytes and dehydration in mainly elderly Japanese patients with type 2 diabetes2018

    • 著者名/発表者名
      Higashikawa T, Ito T, Mizuno T, Ishigami K, Kohori M, Mae K, Sangen R, Usuda D, Saito A, Iguchi M, Kasamaki Y, Fukuda A, Saito H, Kanda T, Okuro M.
    • 雑誌名

      J Int Med Res

      巻: 46 ページ: 5117-5126

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2019-12-27  

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