• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

本態性高血圧症に対する鍼治療の血圧に及ぼす効果と作用機序に関する研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K09338
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 内科学一般(含心身医学)
研究機関関西医療大学

研究代表者

木村 研一  関西医療大学, 保健医療学部, 准教授 (50353040)

研究分担者 田島 文博  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (00227076)
石田 和也  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (70398460)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード高血圧症 / 血圧 / 心拍変動解析 / 迷走神経活動 / 心臓交感神経活動
研究成果の概要

本研究は軽度の本態性高血圧症患者に対する鍼治療の血圧や心拍数、心拍変動解析に及ぼす効果を正常血圧者と比較検討した。安静10分後、鍼治療を15分行い、その後、回復期を20分測定した。鍼治療は両側の内関、合谷、足三里、太衝、百会に置鍼した。結果、患者群では収縮期血圧と心拍数がベースラインに比べて低下した。コントロール群は鍼治療によって有意な経時変化を示さなかった。心拍変動解析では患者群でHFが鍼治療によって増加し、LF/HFは低下した。以上の結果より、鍼治療は軽度の高血圧症患者の血圧や心拍数を低下させ、それらの反応には迷走神経活動の増加と心臓交感神経活動の低下の両者が伴っていることが示された。

自由記述の分野

鍼灸医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本態性高血圧症は世界的な生活習慣病の一つであり、日本にも約4000万人の患者がいるといわれる。治療には主に降圧薬による薬物療法が用いられるが、副作用や合併症などの点で適応の限界も指摘されている。こうした薬物療法が適応でない患者に対して、鍼治療は副作用も少なく安全であるという点で関心がもたれている。しかしながら、高血圧症に対する鍼治療の臨床研究は少なく、降圧効果についても一定の結論が出ていない。本研究の成果から軽度の本態性高血圧症患者では鍼治療によって降圧効果や徐脈が引き起こされることが考えられる。それらの効果の作用機序として迷走神経活動の増加と心臓交感神経活動の低の関与が示唆された。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi