モチリンおよびエリスロマイシンはモチリン受容体に結合し,グレリンはgrowth hormone secretagogue (GHS)受容体に結合し,消化管運動機能調節に重要な役割を果たす。モチリン受容体発現CHO細胞を用い,モチリン刺激とエリスロマイシン刺激による脱感作の差に,PKA,GRK,PKC,b-arrestin,ubiquitinは関与しないことを明らかにした。またヒトモチリン受容体トランスジェニック(TG)マウスでのモチリン受容体アゴニスト刺激では平滑筋直接作用と迷走神経を介する作用の両方が存在すること,モチリン系とグレリン系は相補的な作用であること,を明らかにした。
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