研究課題/領域番号 |
17K09363
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
福井 広一 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (60378742)
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研究分担者 |
三輪 洋人 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (80190833)
渡 二郎 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10311531)
大島 忠之 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (00381814)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 遺伝子 / 再生医学 / 臨床 / 感染症 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
炎症性消化管疾患における Reg 蛋白発現には STAT3 を転写因子とするサイトカイン刺激が関与していることが示された。Reg ファミリー蛋白は消化管粘膜上皮細胞に発現するが、その発現には腸内細菌の存在とマクロファージによる腸管免疫システムが影響を及ぼすことが示された。腸内細菌叢の攪乱により Reg 蛋白の発現減弱とタイト結合蛋白発現の減弱が生じて消化管粘膜の透過性が亢進することから、Reg 蛋白はタイト結合蛋白発現に関与して消化管粘膜バリア機能維持に役割を果たす可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
消化器内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
消化管粘膜は粘膜バリア機能と消化管免疫システムで宿主を病原体侵入から防御する役割を担っている。本研究は炎症性消化管疾患において粘膜上皮細胞に過剰発現する Reg 蛋白が粘膜バリア機能を増強するだけでなく消化管免疫システムで中心的な役割を果たすマクロファージの性質変化にも関与していることを明らかにしたものである。近年、腸内細菌叢の変化に伴う消化管免疫異常と消化管粘膜のバリア機能異常が消化管疾患のみならず全身の疾患の誘因になる可能性が示唆されている。本研究は、この重要な異常を引き起こす機序の一端を明らかにした点で学術的意義があり、その成果が今後の医学の発展という社会的貢献につながると考えられる。
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