研究課題
これまでの臨床研究の成果でLSBEやEACとの関連性が認められたSERPINB7に注目し、SERPINB7の遺伝子を導入した強制発現株および対照株の樹立をバレット腺がんの細胞株OE19, OE33を使って試みたが、困難であった。そのため同様の傾向を示すPDZK1に注目して同様に発現株の作成を試みたところ、OE33で安定な発現株が得られた。PDZK1過剰発現およびノックダウンプラスミドを構築し、OE33に空ベクターをトランスフェクトしたB5細胞と、PDZK1を過剰発現させたP細胞を作成した。それぞれの細胞の増殖能と、Proteasome inhibitor(PSI)によるアポトーシス刺激に対するPDZK1の作用を、Annexin-V、ヨウ化プロピジウム(PI)による2重染色を行い、フローサイトメトリーで解析し調べた。両細胞で増殖速度に差を認めなかった。DMSOを添加した対象群に比べてPSI刺激群ではB5細胞の有意なアポトーシスの増加を認めたが、P細胞ではアポトーシスの増加抑制を認めた。また、ヘキスト33342とPIによる2重染色でアポトーシス小体を指標とした場合でも同様の結果を認めた。アポトーシス実行蛋白をWestern Blottingで解析したところ、B5細胞においてPSI刺激で増加したCleaved Caspase3の発現は、P細胞では抑制されていた。
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Esophagus
巻: - ページ: -
10.1007/s10388-021-00819-z
巻: 18 ページ: 306~314
10.1007/s10388-020-00762-5
https://m.kawasaki-m.ac.jp/classroom/course.php?id=404