研究成果の概要 |
DSS急性腸炎モデルにおいてシクロスポリン投与による、ネクロプトーシス調節分子の発現調節解析を行った。RIPK3, AMPK ,MLKL及びRIPK1の発現は、コントロール群とシクロスポリン投与群との間に有意な発現の差は認めなかった。一方、ネクロプトーシスからの炎症誘導メディエーターであるHMGB-1の発現は、腸上皮細胞分画においては、DSS投与0,1日目で、粘膜下組織の分画では、DSS投与2日目において、コントロールに比べてシクロスポリン投与群で有意に抑制されていた。ネクロプトーシス調節因子であるRIPK3, AMPKを介さない、HMGB1発現抑制効果の存在が示唆された。
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