本研究課題では、新たな電子顕微鏡技術である集束イオンビーム走査型電子顕微鏡Focused Ion Beam / Scanning Electron Microscopy (FIB/SEM)を用いて、消化管の腸管神経系の神経ネットワーク、またその調整役として重要であるグリア細胞とのインタラクションを明らかにすることを目的とした。従来の形態学的解析では、微細構造レベルでの立体構造の理解は困難であったが、本研究により、筋層間神経叢の神経節の微細立体像を得ることができた。特に細かな突起を多く持つグリア細胞の詳細な形態や、それらとインタラクションを持つ神経線維の形態の詳細を理解することができた。
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