研究実績の概要 |
ヒト消化器がん(大腸、胃,肝臓,膵臓,胆管,胆嚢がん)患者から採取した生検組織からがんオルガ ノイドを樹立し, 最適化した培養環境下において大量培養することに成功した. また遺伝子操作技術を用いて 蛍光蛋白レポーターLgr5遺伝子座位へのノックインによりがん幹細胞の可視化に成功し, この技術を利用して, 樹立した消化器がん幹細胞の可視化を行った. これらの樹立したがんオルガノイドを用いてHTSを行った. 可視化した消化器がんオルガノイドに対し, 360種類のPKI libraryを用い, HTSを行った結果, 各消化器がん細胞及 びがん幹細胞に効果を有する薬剤がいくつか得られた.また我々は,in vivoにおいてがんオルガノイド異種移植系を確立し,既存化学療法薬の投与により幹細胞マーカーの発現上昇および治療効果の検証も行った.
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